新しい風

新型コロナウィルスがようやく収まりつつあり元の生活が戻ってきた感がある2023年の春ですが皆様いかがお過ごしでしょうか?
会社の方は依然自動車産業の半導体不足の影響や輸出関連の事業が本回復まで至ってはいないものの、なんとか今できることを精一杯取り組んでる所です。この数年の停滞は我々の様な中小企業にはダメージ大きく、先行き不透明な状況に何度も心折れそうになりました。
そんな中でも新規の受注を頂けたり、新製品の開発を進めてきたりと前向きになれる仕事で日々忙しくしています。ありがたいことです。

さて今回は「3つの新しい風」について書き留めておこうと思います。

1つ目は「サウナsauna」です。
社長である私は常に会社を継続させることに心の半分以上リソースを消費しており、知らぬ間にこの数年ストレスを抱え込んで押しつぶされそうになってました。そんな時出会った新しい趣味がサウナでした。

きっかけはNETFRIXで配信されていた「サ道」というドラマです。サウナブームを作ったと言われるマンガ原作のドラマでしたが、本当にもうただサウナに入るだけの内容でして(笑)、なんの事件も恋愛模様も人生模様もなくただあちこちのサウナに入って整う様子を見せるという変わったドラマです。ここでサウナを語ると永遠になってしまうのでこの辺にしますが、このコロナ禍で閉塞感漂う日常にパッと光差す思いですがったのがサウナでした。最近は週末だけで物足りず、仕事終わりに近くのサウナに行き1日の汗とモヤモヤを流す習慣になってます。サウナで一人目を瞑り、日々の雑念や悩みをかき消し、ただひたすら感覚の世界に身を委ねるとまるで座禅や瞑想をした後の様に頭がクリアーになるんです。私の様な経営者にサウナーが多いのも頷けます。そうやってリセットしないとストレスで体を壊してしまう、正しい経営判断ができなくなってしまうとさえ思ってしまいます。というわけで今の私にサウナは欠かせない日常となっています。

2つ目は「カフェ巡り」です。
急に乙女チックですみません(笑)
カフェといっても私が選ぶのは「人間」なんです。元フレンチのコックとして評判の店に行くこともあるのですが正直「え、こんなのみんな美味しいっていってるの?」と疑問に持つことも少なくありません。単に味覚の問題ではなく、みんなが美味しい、話題になってるから自分も美味しいと言っておく、というSNS的な昨今の風潮が大変苦手でつい忖度なく反対意見を言って嫌われてしまいます(SNSでは営業妨害になるので言わない様にしてます)
ではなぜいろんなお店に行くのかというと、このコロナ禍の中気丈に商売を続けてきた人、こだわりをもって商売に取り組んでる人、ひたすらに高みを目指して努力している人。そんな人たちに会いたいからです。そういう人たちの作るものは発展途上のものも確かにありますが、単にSNS映えするだけを狙ったり、流行りに乗っかっただけの薄っぺらいものと違って出てきたものにちゃんと「情念」が感じられます。人の評価にも真摯に向き合い、現状に満足しない、より理想を求め試行錯誤する。そんな人たちのエネルギーを貰いに行っているといっても過言ではありません。


日本にもカフェ文化が根付き、こんな地方にも個性的なカフェが沢山出来ました。ちょっと前はリタイア後の第二の人生的な開業が多かった様ですが、最近はこの失われた30年に生を受けた若い世代の開業が目立ちます。彼ら、彼女らは相変わらずの競争社会の中にあってもより個性を求められ、自分らしく生きることの難しさを突きつけられた世代です。経済は物心ついた時から不景気。終身雇用も崩れ、会社という組織に生涯を誓うなんて遠い過去の社会の中、彼らなりの青春を送ってきたはずです。私の世代(50代)の様に社会に出た時まだバブルの残り火があり、また頑張ってればいい時代が来るというある意味根拠のない妄想に取り憑かれてる世代とは明らかに価値観が違います。自分を表現する場としてカフェや雑貨店、工房などを立ち上げ、もがきながら進んでいる姿におじさんは感銘を受けてしまうのです。自分にとって居心地の良い環境は自分で作れるんだ!と気づいた人間は強いです。今自分の置かれている環境に不平不満ばかり言っている人は是非こうした若い方が頑張っている全国のカフェに会いに行ってお話しして来て下さい。きっと何かのヒント貰えるはずです。私はいつも勇気と感動を貰っています。


さて3つめの風は「新しいこと」です。

元来飽きっぽくて興味が続かない私ですが(ダメじゃん)、常に新しい事や情報を張り巡らせています。
最近読んでる本や情報を集めているのは「AI技術」「量子物理学」「動画編集」はたまた縄文土器や短歌(!)などなど仕事にも関係している事もありますが50を過ぎても興味ややりたい事は増える一方です。それに加え今度は学生時代以来になりますが「ラグビー」を再開したいなと考えています。人に話すと信州弁で「よくだねえ」と揶揄われますが、50の手習いじゃありませんが新しい事を知る、楽しむ事には常に貪欲でありたいと考えています。先日の部下との飲み会(下の写真、生ハムうまかった)でも話しましたが趣味は人生の幅と奥行きを深め、普段出会わない人とも出会えるのでどんどんやった方がいいと力説しました。そしてその趣味も狭い範囲だと特定の人達としか交流できないのでインドア・アウトドア交えながら横展開していくといいよなんて話しました。一つの道を極めるのも勿論いいのですが、特に若いうちはいろんな価値観や多様性を体感した方が良いと思うんです。私は10代のまだまだ世間知らずのうちにアメリカに渡り世界の多様な価値観に触れる事ができました。50になった今も世界にはまだまだ知らない事が沢山あり、もっと自分に取り入れたいと思っています。
新しい事を知ると心の中に風が吹いた様な気持ちになります。自然と気持ちがワクワクして好奇心の虫が疼き始めます。これからも気持ちの赴くままに新しい世界に飛び込んで泳いで行こうと思います。当社の若い人たちにもそんな風に心を軽くして人生を楽しんでもらえたら良いなと思ってます。


さて今回は3つの新しい風を紹介しましたが、会社としては停滞より前進、守りより攻めのスタンスで私が引っ張っていこうと思います。覚悟しておいて下さい笑

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